Mystery Paradise

元は今はなきアサヒネットのmystery paradise 会議室の分室のつもりだった。haha

カテゴリ book

Date: 17 Mar 2006 22:19:17 +0900

http://blog.goo.ne.jp/hisamtrois_e/c/bf17a22185017c3eaec489bfbeccb9d1

まあ、上をコピーしてクリックすれば、カテゴリ bookに飛ぶはずなんだけど。(もし飛ばなきゃ、カテゴリのところでbookをクリックすれば同じこと)ビターメディシンから八冊が紹介されてます。

Murder on the prowl by Rita Mae Brown

「うろつく殺人」という題になるかどうかはしらないけど、猫探偵MRS.マーフィー シリーズです。まあ、このシリーズ、昨日丸善で買ったのが十四冊目で、すでに十五冊目 がアメリカでは出てるらしい。でも丸善では、Cat's Eyewitnessが最新入荷とありました。

The Shinning by Stephen King

おなじみ、キングのシャイニング。映画より原作の方がおもしろいのは当たり前だけど。 かなり、凝った英語だから、翻訳ではどうかなあ。読んだことないからわからない。
でも、真夜中に英語で悪夢を見ることはまちがいない、スリルがあります。 英語でヒアユーアー(見いつけたあ)とジャックニコルスンが現われて、布団の中で脚をつってたりしてね。
このホラーの怖さは、家庭内暴力体験を味わった、五歳のダニー坊やがはたしてドメスティックヴァイオレンス三代目になるのかもしれないということを否定してないようなラストであるように読めることかな。
まあ、キングってのはオプチミストのハッピーエンド主義者なんだけど、超能力者が家庭内暴力 の加害者になったら、これは本当にこわい。でも、深読みしすぎかなあ。

The Illustrated Man by Ray Bradbury

ブラッドベリの「刺青男」で、もろブラッドベリの世界。
どういう世界かというと、地球覇権国となりあがったアメリカがソビエトの水爆実験という現実のまえで、悲観的な世界終末戦争という滅びのイメージを持ち始めた共同幻想が作家の想像力で結晶化してるんです。
デビッド・ボウイの「メイジャー・トム」の宇宙遭難の悲劇バラッドそのものみたいな 話も入ってます。
今のアメリカは、アメリカの行動で世界の未来が変る(悲劇的に)という予感をその 暴力的専制傲慢驕慢の裏に秘めてるような(正義を振りかざして戦争やって泥沼にはまりこむ)ものですが、これまたブラッドベリのペシミズムで預言されていたこと。

Ashworth Hill by Anne Perry

アン・ベリーのロンドン警視庁草創期のビクトリアン時代の捕物帖。
アイルランド問題の19世紀末の状況が背景。言ってみれば、西郷と大久保、桂と高杉が小栗上野介の別荘で薩長問題を話し合う会議の最中に、大久保が殺され、ついで桂が殺されるような話かな。(で、犯人は西郷なんだ・・・ってどんな話じゃい)
今もそうなのかもしれないが、社交界の女性が旅行するとどれだけ衣装が必要かなんて知識をこの本から得られるのも、やはり女性が作者のせいですね。

All that remains by Patricia Cornwell

女検死官シリーズで、嵌まってる人には面白いだろうけど、ちょっとヘビーかな。
面白いミステリなんです。

Fahrenheit 451 by Ray Bradbury

華氏451度 という焚書文明下の未来SF.
最近ココさんのブログで話題になってた。リメイク版の映画の話だったけど。それで「菓子551」というパスティーシュを大阪を舞台に未来SFで展開できるんじゃないかというおちだった。甘いものは発禁の未来大阪の話。

"South; The Endurance Expedition" by Earnest Shacleton

お正月のどっかの新聞の書評でこのサウスが紹介されていたけど、はたして、あれで買う人がいたかどうか。翻訳は、ちゃんと訳されてるのかなあ。
シャクルトンはあんまり好きじゃないんだよね。猫は橇を引けないからと、真っ先に銃殺。犬たちも、橇を引けなくなると銃殺。もちろんペンギンも海豹もみんな食物。ゴミは捨て放題、環境汚染し放題の探険話なんか・・・実におもしろいんですねえ。これが。
でも、この失敗した南極遠征に再びトライする直前にシャクルトンは心臓病で頓死したのは、やっぱり、天罰というものかも。

Bitter Medicine by Sara Paletsky

これは、もう前回でコメントしてますね。

ミステリ舞踏派@アンジー帰りの藍さんに学習用絵仏英辞典を貸してたら、お返しに、シドニーシェルダンの仏訳ペイパーバッグの中古本をお土産にカシスジャムといっしょにもらったばかり。まあ、シェルダンなんか、英語じゃあ読む気もしないし、日本語超訳もんは論外だけど、仏訳なら話の種になるかな。
(結局、最初の10頁でストーリーが読めてしまったので、放り出した。シェルダンがおもしろいってのは、ろくに本読んでない年少者だけなんじゃないかなあ。2007/07/16追記)