Mystery Paradise

元は今はなきアサヒネットのmystery paradise 会議室の分室のつもりだった。haha

003 『ホームズ探偵学序説』 水野雅士

Date: 4 Jun 2006 15:45:47 +0900

池袋の「有限会社」八勝堂書店で
               (これは七敗堂と読むのかなあ)
               (有限会社って、もう存在しないはずだよな)
青弓社からでている寺子屋ブックスというシリーズででているのを見つけた。

「訳者はしがき」というのがついてるのに、原著名がないので、最初は、なあんだ冗談本かと本棚にもどしたのだけれど、二度目に行ったときでも売れ残っていて、ひょいとみたら、後半分はパスティーシュの「我輩はバスカヴィル家の犬である」がついていた。
こういうのは好きなんです。
御存知の通り、謎の殺人事件は実は犬にかみ殺された事故であったというのが、(まじめに読んでたら、腹たたないかなあ。子どもだったから、おーっと驚いた結末だったけど。)オリジナルストーリィ。もちろん、犬を道具として人を殺しているのだから殺人事件と言い張ってもいいわけですが。
そこで水野氏は、犬好きなもので害蓄として、犬殺しシャーロックに何発も弾を撃ちこまれて惨殺される犬に同情するあまり、この一書を書いてしまったのです。

「犬」の独白で綴られる倒叙ミステリーで、
                   (こっからは読む人のために書けません)
                    夢丹生夢丹生夢にゅ。
ミセス・マーフィーにタイムトラベルしてもらって、ホームズと競わせて、この「犬」を魔犬の汚名からはらすものをスニーキー・パイ・ブラウンに書いてもらいたいものです。

ミステリ舞踏派久光

(妙な改行をやってたもんだ。キングのシャイニングの原文の改行スタイルにはまってたんですね。簡単に伝染るんですね、いつもながら。12 octobre 2010)